「屋根葺き替え必要ですよ」 詐欺商法 に引っかかるところだった

先日、実家から連絡が入り、屋根が寿命で葺き替えなければならないと連絡がありました。
よく聞くと、「近くで工事をしている者ですが、屋根を遠くから見たら、傷んでいるのが分かりました。すぐにでも交換しないと台風で雨漏りや屋根が剥がれて飛ぶことになります」
と驚かされたとのこと。「お金はかからないので、心配なので屋根に上らせてください。」とのこと。
しばらくして、「こんな具合に不具合があります」と、板のかけらと写真を見せられたとのことでした。
工務店は近くで工事をしており、親子で工事をしているので、下請けではないので安くできます。150万以下で何とかします。」とのこと。
見積もりを頼んだとのことです。
しかし、屋根は先日アンテナ張りをしたときに、どこも悪くなかったことを確認しており、ただ私が素人なので、そうなのかもしれないと思いましたが、しばらく留保してもらいました。
その後、しばらくして、「また来たけれどどうしようか」との連絡あり、台風で屋根が剥がれて飛ぶことはありえないので、親戚に工務店を頼んだと話すようにして断らせた。
しかし、先日の台風のとき、電話があり、「大変、屋根からバタバタ音がしていて心配で眠れない」
とのこと。本当に工務店の言ったとおりだったと思い、台風の収まった翌朝、あわてて屋根に上ってみると、原因が判明。
詐欺師が屋根の棟板金をはがして、そのままだったのです。釘が何本も屋根の上に散らかっていました。
確認すると、一か所のみ、2mほど、傷みがあっただけです。

分かりづらいですが、軒板金を留めていた釘が屋根上に散らばっています。最初は、軒板金が風で振動して釘が飛んだのかと思いましたが、冷静に考えるとありえないこと。
釘の抜けたところを見ると、トタンの合わせ目のあたりで端から端まで乱暴に抜かれている。トタンの合わせ目は無理して持ち上げたため破れている。もし、トタンが飛んで被害が出たら、どう責任を取るのだろう。知らぬ存ぜぬだろうね。

棟板金を剥がしてみたところ、ここだけ傷んでいました。もちろん、このままでも屋根の機能は損なわれることはない。

せっかくですから手持ちの杉あら板を屋根に持ち上げて、交換。

腹立たしい気持ちでしたが、引っかからなかっただけでも良しとしましょう。

再度、棟板金を組み直し、釘を叩いておしまい。直接被害はなかったが、他の人が詐欺にかからないよう祈るだけです。見積もりもありますが、現状ではとりあえず公表はやめておきます。